おポンチ大学生の映画鑑賞録

ポンチです。映画の感想、書いてます。語ります。

トレーニング デイ

監督:アントワーン・フークア

脚本:デヴィッド・エアー

メインキャスト:デンゼルワシントン ー アロンゾ刑事

        イーサン・ホーク ー ホイト刑事

 

あらすじ

LA警察の麻薬捜査に任命されたホイト刑事は、ベテラン捜査官のアロンゾ刑事と仕事をすることになる。しかし、アロンゾはとても刑事とは思えない出で立ちをしており、捜査手段も強引そのもの。右も左も分からないホイトは次第に違法捜査の片棒を担がされることになる...

 

見ました!!(ネタバレ有り)

はい。一発目これです笑

理由は昨日見たからです。記憶の中では一番鮮度の高いものですので...笑

まずこの映画、始まりから終わりまで1日で完結します。そして、主役のホイトはしっかり1日で目つきが変わっていきます笑

人は環境によってこんなにも早く変わるものなのでしょうか...

そして特筆すべきはデンゼルワシントン。

 

圧倒的カリスマ性

 

これに尽きる。やってることはめちゃくちゃですが、途中まで本当に頼もしい上司です笑 

背中で語ってくれるタイプの人...に見えます。

 

が!!

 

この人、本当にただの悪党でした笑 マジモンのクズ野郎です。あまちゃんおポンチの僕みたいな人間は、「で、でも...この人にはこの人なりの正義があってやってるんだ!根はいいヒトなんだ!」と自分に言い聞かせながら見てました。

根っから腐っている人でしたね泣

それがわかってからは、アロンゾへの幻滅しか有りませんでした。ホイトも同じようなことをセリフで言ってくれています。

前半、ホイトとアロンゾのやり取りは大方こんな感じです。

 

アロンゾがめちゃくちゃなことやる。

ホイトが反抗する

アロンゾ「合格!! 

お前は筋がいい的なことを言う」

ホイトが喜んで調子に乗る。

アロンゾがさらにめちゃくちゃなことやる。

ホイトが反抗する

アロンゾ「合格!!

お前は昔の俺に似ている。このままいけば出世できるぞ的なこと言う」

ホイトが喜んで調子に乗る。

アロンゾがさらにさらにめちゃくちゃなことやる

...

 

この流れのなかで、ホイトと観客の心情は完全に一致します。シンクロ率400%です。

結局悪党なのか?いいやつなのか?この揺れ動きが激しいんです。

ギャップが激しいからこそ、ホイトは褒められた時に調子に乗って麻薬吸ったり酒飲んだりしてしまうわけですね。(全てアロンゾの計画のうちですが)

僕みたいな臆病おポンチ大学生も当然、震え上がって言いなりになってしまうでしょう。

そしてこのアロンゾ、キレてる時の顔は獰猛そのものですが、ホイトに反抗されて謝っているときの目が子犬みたいで本当に可愛いんです...

 

急に顔つきがシュンとします笑マジで反省してる感じ出すのうまいです笑

そのせいもあってか、映画が終わってからも、アロンゾを憎みきれない人がレビューサイトなどで一定数いらっしゃるようですが、なんども言います。

 

こいつはただのクズ野郎です!騙されないで!

 

おそらく、昔のアロンゾはホイトと通じる正義感があったのでしょう。しかし、捜査官として「金」と「権力」で修羅場をいくつも乗り切っていくうち、周りを思い通りにできると勘違いしたアンポンタンと成り下がってしまったのではないでしょうかね。

そのせいかどうか、最後のホイトとの乱闘で、舐め腐っていたアロンゾは終始上手を取られています笑

危険な操作を行う際、時には法を超えた駆け引きも必要かもしれません。その一方で、人間として一線を踏みとどまる「器」も必要ということでしょうか。そういう意味では、ホイトは適任なのかもしれないですね。

金と権力を自分の力と勘違いし、周りを見下してきた男の末路は哀れでしたのぉ。

 

「今日は訓練日だ。俺を見て学べ。」

 

学ばせていただきました。ありがとうございます。

 

その前に僕は早く、おポンチ大学生を卒業しなければ...笑